熊本県有機農業研究会とは?

食することは環境を体内に取り入れること

熊本県有機農業研究会はこのような視点から、農薬や化学肥料を使わない自然生態系を生かした有機農業の普及啓発と、健康な命と環境をともに育んでいくための活動を行います。

設立経緯

水俣病などの公害問題や環境汚染の多発した昭和40年代、農村においては、農村婦人の貧血、農薬中毒など、いわゆる農夫症の驚愕する実体があり、 予防医学をめざした「新しい医療を創る会」が熊本の地で生まれました。
この動きは、農村部のみならず、都市住民をも巻き込みながら、医薬品、食品添加物、農薬のあり方に疑問をもつ「いのちと土を守る運動」へと発展し、昭和49年、医者、学者、 農家、消費者等、多彩な分野の人々の参加で「熊本県有機農業研究会」が設立されました。
以来、有機農法の確立と「いのちを守る 」食生活の見直しを行う、草の根の活動として展開され続けています。
2000年、有機JAS法制定の過程で、当会はNPOに再編され、 有機認証を行う農林水産省登録認証機関として認可を受けました。

めざすもの

1.「いのちと土を守る」

いのちを守る農業と食生活と健康の見直しをすすめます。

2.「食することは環境を体内に取り入れること」

化学物質に頼らずに自然の持つ生命力を生かした農業で生産される安全な農産物を応援します。
環境を守り、自然との共生を図ります。
地域の資源を生かした土作りや堆肥作りなどの循環型の持続可能な農業をすすめます。

3.「身土不二」~人と土は一体である~

地域でとれる旬のものを 正しく食べる食育の運動をおこないます。
地域自給を進め、食糧自給率を高めます。

4.「顔の見える関係」

食卓とそれを囲む人の見える生産者と、畑や四季が見える食卓をもつ消費者、そんな関係を築きます。
有機農業に新しく参入する人達を支援します。

概要

創立  1974年10月
NPO法人設立  2000年3月7日
理事長  荒毛正浩

活動・事業内容

・有機農業の普及啓発事業
・有機JAS認証業務
・新規就農支援事業(熊本県有機農業者養成塾)
・有機農業技術啓発事業   など